ビフィズス菌
乳酸菌もビフィズス菌も、腸活に良い「善玉菌」です。いずれも整腸作用で知られていますが、腸内での活動場所やその働き方が違うのです。しかしながら、ビフィズス菌と乳酸菌は似て非なるものなのです。
ビフィズス菌とは
ビフィズス菌も乳酸菌も私たちの腸内にいる代表的な善玉菌ですが、ビフィズス菌と乳酸菌は異なる微生物で、生息している場所も数も異なります。
ビフィズス菌の活動場所は大腸になります。
ビフィズス菌は乳酸菌の100倍以上多く腸内に生息しており、成人の場合は腸内細菌のおよそ10%を占める腸内善玉菌の代表なのです。
なので、腸内のビフィズス菌数の変化は、乳酸菌よりも人の体への影響が大きいと考えられています。
病原菌や有害物質が多い大腸に生息し、悪玉菌を撃退し、大腸のトラブル防止に威力を発揮します。
ビフィズス菌の効果を紹介します。
肥満防止の効果
脂肪の蓄積をブロックして、体脂肪率と体脂肪量の軽減に効果があります。
肝機能をサポート
体脂肪の低減と同時に肝機能の悪化を示すマーカーも改善。お酒を飲みすぎた際の健康をサポートする効果もあるそうです。
認知機能改善の可能性
ビフィズス菌の摂取で、空間認識力、学習・記憶能力の低下が抑制され、記憶や学習に関わる海馬で遺伝子変異や炎症などが抑えられたという研究結果があります。
さらに、アルツハイマー型認知症患者は、健康な人に比べ、腸内細菌の多様性が低く(細菌の種類が少ないこと)、ビフィズス菌の占有率が低いという報告もあるようです。
腸内のビフィズス菌量が増えることも、認知機能の維持や改善につながる可能性があるかもしれません。
ビフィズス菌の減ってしまう要因
ストレス
「
ストレスで胃に穴があく」なんて聞いたことありますよね。それだけストレスが胃腸に影響を与えることはよく知られています。肉体的にも精神的にもストレスを感じやすい訓練中の宇宙飛行士の糞便を調査した研究によると、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が減り、悪玉菌の増加が観察されたそうです。このようにストレスは、善玉菌の減少に関係していると考えられています。
偏った食事
今の社会の食生活は、お肉などのたんぱく質や脂肪などの摂取が中心で、食物繊維の摂取が少なくなりがちです。食物繊維の摂取が少ないと、ビフィズス菌は減ってしまいます。野菜や果物に含まれる食物繊維は、ビフィズス菌をはじめとする善玉菌を減らし、悪玉菌を増やす原因になりますので食事も気をつけましょう。
運動不足
腹筋の衰えによる便秘がビフィズス菌を減らしてしまいます。運動不足になれば当然ですが腹筋も弱まり、腸のぜん動運動が低下するため、便がおなかに溜まり、便秘になりやすくなります。慢性便秘によってビフィズス菌が減少してしまう調査もされており、運動不足は悪玉菌を増やすことにも繋がってしまいます。
ビフィズス菌をより効果的にするには
生きたまま腸へ届けること
生きたビフィズス菌は大腸で乳酸と酢酸を作ります。酢酸は殺菌作用によって悪玉菌の増加を抑制する効果があり、大腸の粘膜を保護する役割があります。腸には免疫細胞のうち約70%が集まっているため、腸内環境を改善することは、免疫力を高めることにも繋がります。
だからといって、死んでしまったビフィズス菌に効果がないわけではありません。ストレスを抑制する効果があるといわれています。
ビフィズス菌を摂取するにはヨーグルトがおすすめですが、商品の表記をちゃんと確認しましょう。「ビフィズス菌」の記載がないヨーグルトには乳酸菌のみと考えていいと思います。
より効果的にするには
水溶性食物繊維(海藻類、穀物類)やオリゴ糖などと一緒に摂取することで、ビフィズス菌の働きをより効果的にできると期待できます。
まとめ
今回はビフィズス菌について紹介しました。
およそどんな効果があるかわかってもらえれば幸いです。腸活はこれだけ食べていれば大丈夫ということはありません。
乳酸菌にも動物由来の乳酸菌と植物由来の乳酸菌と様々です。いろんな食べ物と摂り、腸内環境を整えていきましょう。